放課後等デイサービス
放課後等デイサービスとは、小学生~18歳までが対象の発達に心配や難しさのある子どもが放課後や長期休暇中に通所する施設です。
ご利用時間
月曜日~金曜日 下校時~17:30
土曜日・学校休校日 10:00~16:30
毎月最終土曜日のみ 10:00~14:00
対象年齢
小学生~18歳
プログラム
◆健康・生活
- 利用前に保護者様の協力のもと家庭での様子(前日の睡眠、朝食の食欲、排便の状態、朝の体温等)の記入を連絡ノートにお願いしている。
- 下校時に学校の先生から学校での様子をお聞きし、到着後は視診で健康状態をチェック。
- 掲示板に、今日の利用者の名前、1日のスケジュール、当番、帰りに乗る車等を提示。見通しを持ち、計画的に予定を立てて過ごせるように支援。
- 気分や体調の都合でプログラムと違った行動がしたい時には、無理なく快適なスケジュールで過ごせるようにする。
- おやつに使ったお皿を、支援者の付き添いのもと当番の子が洗う。食器洗いのスキルを身につけると共に、集団での役割を果たす経験が積めるように支援。
- 一日の終わりに「終わりの会」(日替わりで、当番の子が司会。内容は、みんながめあてを守れたかの確認。帰りの車のメンバー発表。自分の得意なことや知っていることのクイズ等を、みんなの前で発表する)
- 部屋は、静かに過ごすスペース・元気に遊ぶスペースに分けている。持ち物や遊び道具等、物の置き場が一目でわかるように表示。誰もがわかる絵や文字で表示し、安心して過ごせ、自分で身の周りのことができるようにしている。
- 手洗い、汗を拭く、鼻をかむ、咳等の対処法、衣服の調整等、自ら体調管理ができるように支援。
- 「ここまでは出来るけど、ここを手伝って欲しい」や「自分はこの方法でしたい」と言えるように、生活の中で感じた困難を自分で工夫し、足りないところを周りの人に助けを求められるように支援。
- 自分の好きなことや得意なことを見つけてじっくり取り組める時間を設け、将来的にも余暇の時間を上手に生活に取り入れられるように支援。
- 自分の生活に必要な時間・持ち物・金銭・衣服・スケジュール・栄養・健康などの管理に関心を持てるように、遊びや話し合いを通しての体験活動を行う。
- 簡単なクッキング(レシピを見て、材料をそろえ、手順通りにみんなで作る)
- 買い物(買い物リスト、金額、時間などをみんなで計画してから出掛ける)
- 施設外で体験学習(公共交通機関を利用して、生活に必要な時間の計画やマナーの体験、工場見学、公園、様々な施設で、五感を使って体験をする)
◆運動・感覚
- 集団遊びの中で楽しみながら全身を使った運動を取り入れている。施設内だけでなく公園等での屋外遊びも行い、体を動かす機会を持つことで体力の維持・向上にも役立てる。例えば、風船バレー・だるまさんがころんだ・手押し車など、楽しめる活動の中で知らず知らずのうちに全身を動かしたり、静と動のメリハリがつけられたり、力加減のコントロールをしたり等、様々な要素を取り入れた遊びを工夫している。
- 机上での取り組みでは、適切な姿勢を保てるような環境設定や道具の使い方などを工夫し作業に取り組みやすいよう支援。
- 個々の感覚特性に合わせた過ごし方や場所を提供(聴覚過敏に配慮し静かに過ごせるスペースを作る、トランポリンなど強い感覚入力を楽しむ、好き嫌いではなく特性に配慮したおやつの提供等)
- 遊びの中で様々な感覚を取り入れる機会や、体のイメージや動かし方を育てる活動を取り入れている。
◆認知・行動
- 特性、年齢、環境等を踏まえた支援の方法を、保護者や学校の先生、関係機関の方の情報や検査結果でアセスメントする。行動観察で得た情報と照らし合わせ、子どもが「今わかる方法」で伝え、「できる方法」を見つけ、「やりたい」と思う行動を増やす。
- 将来を見据えて、生活の中で特性を活かしていく。不便なことは工夫で解決できるようにいっしょに考え、暮らしやすく、自分で意思で自信をもって行動できるように支援。
- 集団活動の時間に、認知機能の発達を促す遊びを毎日取り入れる。
- 「視る、聞く、考える、話す、表現する、自分の体をコントロールする」力を伸ばすための要素を取り入れ、テーブルゲーム・カードゲーム・クイズ・言葉遊び・工作・絵画・実験・クッキング・レクリエーションゲーム・感覚遊び・運動遊び等を行う。
- 不安・疲れ・イライラがあると、些細なことで気分が左右されて、自分の周りの人や物を傷つけてしまいがち。パニックの時は落ち着くまで待ち、その後子どもの思いに寄り添う。会話ができる余裕があれば、周りの状況や相手の気持ち、適切な行動を子どもと一緒に考える。
◆言語 コミュニケーション
- 子どもが自ら伝えたい、発信したいと思えるような信頼関係を築く。
- 話すこと、人と関わることが楽しいと思える場にする。
- 言語的コミュニケーションが図れる方には、正しい言葉の理解と活用方法をその場に応じて伝える。非言語コミュニケーションの方には、場面に応じたジェスチャーや仕草、表情や態度ができるように支援。
- 具体的な体験や意味の理解が言語表現出来るように、実物・写真・絵などを活用して言葉と繋げていく。
- 会話のキャッチボールを、初めは支援者と、慣れれば子ども同士でできるように支援。
- 自分の思いを正しく伝える、相手の気持ちを正しく受け止められるように、相手の行動や意図を理解する、推測する等を意識できるように支援。
- 他者と一緒の空間にいながら自分も快適に過ごす、物を共有する、他者とペースを合わせて行動できるように支援。
- 集団活動の場で、みんなと同じものに注意を向ける、他者とペースを合わせながら楽しむ、みんなで話し合う経験を積めるように支援。
- 読み聞かせを毎日行い、読解力・思考力・想像力・表現力等の言語発達を促進する。
- 学習は、宿題を中心にサポートする。または、個々の発達や特性に応じたプリント学習を行う。つまづいている箇所やわからない原因を見つけ、子どもにとって理解しやすい学び方を提案し保護者にも伝える。
- 集団活動で、文字や言葉の習得に関連する遊びを実施。
◆人間関係 社会性
- 話す・聞く・触れる等のコミュニケーションを通して、人との関係を意識し、身近な人との信頼関係を築き周囲の人と安定した関係を形成する。
- 感情の起伏が大きくなりすぎず、気持ちを自分でコントロールできる範囲で過ごせることを目指す。支援者はその場しのぎの嘘は絶対に言わず、「この人となら大丈夫」と思ってもらえる信頼関係を築く。また「ここなら大丈夫」と安心してもらえる環境づくりをする。
- 自分のできることや苦手なこと、自分の特徴を理解する。何かをやり遂げるためには、今どんな方法でどこまで努力すればよいのか?誰に何を頼むのか?どんな風に伝えるのか?等の気持ちや情動を調整し、状況に応じた行動ができるように支援。
- 遊びや集団活動で、手順やルールがわかるように、また仲間とともに活動する楽しさを感じ、小さな失敗を試行錯誤しながら乗り越える経験が積める活動を行う。
- 自分のできることや得意なことを他者にしてあげて、自分だけでするのが難しいことは上手に助けを求める。そして感謝する。共に活動する中で、相互理解や互いの存在を認めあえる仲間づくりに繋がるように支援。
- 集団活動やイベントで、あそびや活動を子ども達で企画し、過ごし方やルールを支援者と一緒に考える体験活動を行う。子どもが主体的に考え、意見を出し合って話し合う。みんなが楽しめるように友達を思いやって工夫し、協力して作り上げていく。
タイムスケジュール
下校時からのプログラム
(下校時〜17:30)
下校時 来所(持ち物・体調チェック)
おやつ
学習(宿題・個別課題)
集団活動
自由時間
みんなでゲーム 又は みんなで話し合い
読み聞かせ
片付け
終わりの会
17:30 帰宅
土曜日・学校休校日のプログラム(外出活動の場合あり)
(10:00〜16:30)
10:00 来所(持ち物・体調チェック)
朝の会
集団活動
自由にあそぶ
昼食
学習(宿題・個別課題)
集団活動
おやつ
みんなで話し合い(SST)
読み聞かせ
片付け
終わりの会
16:30 帰宅
保育所等訪問支援
保育所等訪問支援は、療育の専門職が保育所・幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校・児童クラブ(学童保育)に訪問し、お子さまの特性に応じ集団生活への適応のための支援を行います。集団適応のために必要なスキルなどの、お子さんへの直接的な支援や、訪問先の先生方に情報共有やアドバイスを行います。

ご利用時間
月曜日〜金曜日
9:30~16:30
対象年齢
保育所・幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校・児童クラブ(学童保育)に通うお子さま
詳細
■支援内容
お子さまの集団生活への適応のために
・本人に対する支援(集団生活適応のための訓練等)
・訪問先の学校・園等の先生方に対する情報共有やアドバイス
などの支援を行います。
■利用方法
訪問時間は2週間に1回程度の利用を目安にしています。
(お子さまの状態や時期によって頻度は変化します)
1回につき、30分~2時間程度(対応職種、支援内容により異なります)
■契約期間
訪問支援の期間は基本6ケ月を設定し、必要に応じて終了、または更新します。
ご支援は当事業所との契約により実施しますが、その前に①保護者(本人)、②訪問先、③神戸市、④当事業所の4者の合意が必須となります。またサービス利用に際しては、「障害児通所受給者証」の取得が必要となります。